早めのクリスマスディナーは3歳のトイプードルがいるお宅で。食い意地は張っていない子なので、皆で食卓を囲んでいても、食べ物を欲しがったりはしないが、とにかく遊び好きで、オモチャを持って来ては目につくところに置く。誰も反応しないと鳴く。しょうがないから、オモチャを手に取ると、短い尻尾をちぎれんばかりに振る姿が可愛くて、つい投げてあげる。室内だから、物を投げてよい方向は限られていて、予めそちらの方に走り始めており、あっという間に取って来ては、また、誰かの前に置く。この無限ループが彼が疲れて寝床に入ってしまうまで続いた。
ビー玉のような真っ黒な瞳でみつめられると、ついつい相手をしてしまったのだけれども、飼い主にしてみると、適当に無視して、あきらめるのを待つのだそうだ。せっかく触れ合える機会なので頑張ってしまい、若干腕がだるい。でも、きっとこれが彼へのなによりのクリスマスプレゼントだったに違いないから、よいとしよう。
テーブルに並んだご馳走と遊び疲れて寝るわんこ
