新旧競演

久しぶりの歌舞伎鑑賞に出かけた。昼と夜の二部に戻ってからは初めて。

今回は、というか今回も人間国宝のレジェンドコンビ、仁左衛門玉三郎がメインの演目がふたつ。二階の一番前の席で花道の真上だったので、ふたりの出と引っ込みがよく見えた。歌舞伎界きっての美男美女?カップルに、厚い化粧があるとはいえ、まあ、歳を重ねても、ビジュアルの素晴らしさは衰えないものだと改めて感心してしまった。

最後の演目は、四季を表した四場面の舞踊で、こちらには、寺島しのぶさんのご子息、尾上眞秀くん始め、若手が多く登場した。ラブリンこと愛之助らがお雛様に扮した、とにかくきらびやかな衣装に目を奪われた春と、木の葉の役の眞秀くんらがアクロバティックな動きも交えて激しく舞い踊った冬が印象的だった。

日常と切り離された舞台を観ると、清々しい気持ちになり、気分転換にもなる。歌舞伎鑑賞で心が落ち着き、リフレッシュになるなんて、若い頃は想像もできなかったけれど。

実は、来月も続けて鑑賞予定。

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夜の部といっても4時半開演だから、まだ青空

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地下のタリーズで、狙っていた歌舞伎座限定の助六テディを購入

毛糸替え

気づいたら、ソメイヨシノどころか、八重桜まで見頃を過ぎつつあり、もう、ウールやファーの毛糸には触れなくなったので、実家の物置にしまってあったラフィアやコットンの糸と、入れ替えて来た。

衣替え同様、この作業をやらないと、手持ちにどんなものがあったのかを忘れて、同じような物を買ってしまう。それでも、先週の楽天「お買い物マラソン」では、在庫限りの廃盤色が特価になっていて、つい、まとめ買いしてしまったし、もうお目にかかれないと思っていた廃番色の糸を見つけて、メルカリでも購入。コットンラフィアさんの新作キット「モロカンワユーバッグ」も気になっている。この時期は、作りたい気持ちが逸り、材料を買ったまま放置する危険性もあるので要注意。

そんな中、今年、最初の作品は、セレクトショップで売っていたクロシェットバッグを真似て作ったもの。とても素敵だったが、値段の0がひとつ多かったので、こちらもまとめ売りが在庫限りだった原ウールさんの和紙系の糸で作ってみた。

なかなかよい出来栄えだったので、めったにやらないのだけれども、生地を用意して裏地も付けた。ただ、見た目は似せられても、市販品と比べると耐久性は劣るので、重い物は入れられないし、紙系の糸だから雨の日は持てない。実用性があまりないのは難点だけど、気分を上げる第一作としては十分満足。

秋冬と比べると断然カラフルな糸を見ていると、創作意欲も高まる。さあ、次はなにを作ろうか。


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文字刺繍を入れ、内側に英文入のタグをつけたところまで真似てしまった(-_-;)


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メルカリで購入した好きだった廃盤色、何を作るかは未定

無料視聴期間

今のマンションに越してきてから、建物全体が無条件にケーブルテレビに加入しており、追加でスポーツチャンネルの視聴契約をしている。プロ野球中継が地上波ではほとんど放映されなくなったことが原因ではあるが、ありがたいことに、最近オフシーズンにはラグビーの放送に力を入れてくれているので、大学ラグビーはもちろん、トップリーグなども見ることができたりして、有効活用させてもらっている。

そのカスタマー特典として、年に一度、多チャンネルを無料視聴できるサービスがあり、今年も3月末から普段は見ることのできない有料チャンネルを見ていた。

中でもお気に入りは、動物専門チャンネルの「アニマルプラネット」で、未知の野生動物について学んだり(今週はビスカッチャというげっ歯目を知った)、獣医師がペットの窮地を救うのを見守ったりしていた。

その中でもこの期間に必ず見るのが、ジャクソン・ギャラクシーの「猫ヘルパー」で、彼が飼い主宅を訪問して、困ったちゃんネコの問題を解決するというリアリティTVものだ。例えば、先住ネコが後から来た新入りネコと折り合いが悪く喧嘩ばかりするとか、引っ越しをしたらネコがあちこちで粗相をするようになったとか、手に負えなくなった飼い主からのヘルプが寄せられるが、たいていはジャクソンが問題点を見つけて解決策を提示し、飼い主がそれに従って行動した結果、ペットと楽しく暮らせるようになって、めでたしめでたしとなる。ところが、今回見た中でとりわけ深刻だったのが、体は大きいけれど、一見普通のかわいい保護ネコに小さな赤ちゃんのいる飼い主一家が襲われて警察に通報するという問題で、ジャクソンの前ではネコは至って穏やかで、飼い主側の問題かと思われたが、別の家庭に預けてみたところ、同じ凶暴性を発揮してしまい、ネコの方の問題だとわかったというエピソードだった。あらゆる検査でも健康上の問題はないネコだったが、なにかに過敏な反応を示すらしく、残念ながら元の赤ちゃんのいる家庭では飼育できないということになり、彼らは泣く泣くこの子を手放した。もちろん、施設に送るとかではなくて、別の落ち着いた家庭で獣医の指導のもと、服薬しながら様子を見ることになったのだけれども、この回でも、ジャクソンの猫ファーストの姿勢が発揮されて感服した。

予定では、火曜日までが期間だったので、もう見られないはずだが、なぜか水曜日もまだ見ることができて、木曜日現在もチャンネルを合わせたら映っていた。「猫ヘルパー」は週の初めの放送だから、次の回はもう見られないだろうけれど、また、来年も楽しみ。

f:id:ki1823:20240411111956j:image見れば楽しいのだけれど、再放送が多いから契約するほどではないかな・・・

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敬愛するジャクソン・ギャラクシー氏、既に本放送は終わっているらしい

f:id:ki1823:20240411130548j:imageすっかり葉桜になりつつあり、お花見期間もほぼ終了

港区桜

週末は雨を避けての散歩も兼ねて、早朝に都会の桜を楽しんだ。 

f:id:ki1823:20240410002246j:imageまずは、地下鉄で六本木に出て、ミッドタウンの桜とよく手入れされた花壇とのコンビネーションを堪能。

f:id:ki1823:20240410002602j:imageそこからアークヒルズまで歩いて、「桜坂」をゆっくり上がる。休日の朝なので、車も少なく、行き交うのは犬の散歩の方々。さすが高級そうなワンちゃんが多かった。

f:id:ki1823:20240410002730j:image さらに、六本木一丁目付近の並木を少し高いところから。高層ビル建設中。

f:id:ki1823:20240410003100j:image 天気が今ひとつだったので、白っぽいソメイヨシノはより白く見えてしまったけれど、枝にびっしりのボリューム感は見事。

f:id:ki1823:20240410003216j:image途中、ベーカリーカフェでお洒落な朝食もいただいた。

昨今、「港区女子」なんていう言葉も聞くが、彼女らの主戦場?である六本木や麻布、赤坂周辺では、花を撮ろうとどの方向にカメラを向けても高層ビルが写り込むスタイリッシュな風景。いわゆるビニールシートを拡げて宴会するような場所は少なく、眺めのよいテラスでのホームパーティーなどで盛り上がるのかもしれないけれど、方法は違えど、この時期、桜を楽しむ気分にきっと大きな違いはないと思う。

満開宣言

東京の桜もようやく見頃になったようなので、在宅勤務の昼休みにお花見に出かけた。

最近、ネットやマスコミが煽るから、目黒川周辺は、まだ蕾も硬かった先月中旬くらいから人が来ていて、ピンクのぼんぼりの写真を撮っていた。見頃になれば、流石に平日でも混んではいたけれど、天気のせいか、大渋滞というほどでもなかった。ただ、外国人がたいそう多くて、とてもインターナショナルだったのには、驚いた。

そんな中、残念だったのは、一部の木がすっかり刈り込まれていたこと。確かに、枝の先が枯れている木はあったが、ここまで切らなくても・・・桜の幹は黒っぽいから、ぱっつんと切られた部分が結構目立ち、その辺りは両岸から川を覆うように花の塊が伸びていた、あの迫力が失せていて、妙に空が大きく見えた。

まだまだ五分咲きか、それ以下の所もあったので、週末まで楽しめそうである。

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f:id:ki1823:20240404233212j:image中目黒駅付近はほぼ満開、人出も満杯

f:id:ki1823:20240404233223j:image露店も含め、店は行列だらけのため、家で花見酒&スイーツ

自販機はいずこ

酒宴で盛り上がった翌日、寝坊をしたので、運動も兼ねて、懸案だったポケモンGOのリサーチをゲットするべく、対象となる「おーいお茶」を買いに自販機を目指して出かけた。

自宅から徒歩圏内に以前購入した対象自販機があるので、まずそこまで歩いて行ったら、自販機はあったが、ポケモンGOのバナーは貼っていなかった。勘に頼るのも危険なので、伊藤園の提供するマップで確認したところ、対象となっているようではあったが、対応がまだなのかと思い、近くにある別の自販機に行ってみることにした。

そこから5分以内にあった住宅地にある自販機も同様、バナーはなく、マップによるとまた10分以内にあるので、更に足を延ばすことにした。今度も、住宅地にある店舗の横にある自販機だったが、バナーどころか、対象商品すら売っていなかった・・・

こうして、さらにもう1件訪ねてみたが、状況は同じ。ネットの情報をよく読むと、どうも、商品はどれでもよく、伊藤園提供のアプリ決済にすれば、リサーチをゲットするためのポイントが溜まるとのこと。アプリ決済はなるべくしたくないが、次の自販機でもダメだったら、しょうがないからそうしようかと、最後は、実家の近くの自販機までバスで行ってみた。

それは、大手スーパーの脇にひっそりとたたずんていた。東京で3月史上最高気温を記録したこの日の日中、かれこれ1時間近く徘徊していたので、ピカチュウに後光が指して見えた。早速、必要なポイント数の5本をまとめ買いし、うち1本をすぐ開けて飲んだ。

そこからは実家まで歩いて、重いペットボトルを冷蔵庫に入れ、落ち着いて応募シールのコードを打ち込み、無事、リサーチを入手した。さあ、この苦労を無駄にせぬよう、リサーチのクリアに励むとしよう。


f:id:ki1823:20240403120631j:imageピカチュウたちが、自販機の発見をこぞって祝ってくれているようだった

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対象商品にのみついている応募シール、コードの文字が小さすぎる・・・

 

ハルキスト

夫の友人がアメリカから出張で来ていて、この時期、レストランはどこも混んでいるので、週末に夫の実家で集まることにし、おさんどんとして参加した。

聞けば3回目の来日で、金融系の仕事ということもあり、寿司・刺し身・天ぷらなどはご馳走になっているから、普通の和食が食べたいとのこと。事前にメールで確認し、おでん、豚汁、炊き込みご飯など、至って日常的なものを用意した。

ケンタッキー出身で、テネシーとワシントンDCの大学で学んだ彼は、かなりの親日家で、箸も器用に操り、出したものを全部美味しいと食べてくれた。

何より驚いたのが、時間があった日中に、早稲田大学の国際文学館、通称村上春樹ライブラリーを訪れたのだそう。我々がその大学の出身であり、存在は知りつつも行ったことがないというと、逆になぜ行かないのかと不思議がられた。

全部ではないかもしれないけれど、翻訳された村上作品はかなり読んでいて、映画化された「ドライブ・マイ・カー」は良かったけれど、英語で観たいから、ケビン・コスナーか誰かの主演でリメイクしてほしいと言っていた。そして、彼は、絶対ノーベル文学賞を取るべきだと力説もしていた。

かなりお酒が進んでから出た話なのと、あいにく、居合わせた日本人3人ともそれほど村上作品を読んでいなかったので、あまり深くは話を掘り下げられなかったが、あの世界観は、国を超えた普遍性がとてもあるらしい。

家に帰ってから、どれか読み返してみようと、本棚を探したが、1冊もなかった。「ノルウェイの森」の赤と緑の分厚い上下巻や何冊かの文庫本を持っていた記憶があるが、どの時点で手放したかも覚えていない。「1Q84」は借りて読んで返したのは確かなのだけれど。

今度、実家で探してみよう。そして、村上春樹ライブラリーには、早晩行かなくては。


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食べ散らかしてしまったので、食事の写真はなし
咲いていたら都内の名所のどこかに案内する予定だったが、全然だったので、気持ちだけ