祝200勝

今週、サンディエゴ・パドレスダルビッシュ投手が日米通算200勝目の勝利をあげた。残念ながら、日ハム時代に投げているところを見る機会はなかったけれど、試合前練習で見かけたときには、集団の中でも長い首から続く頭が他より飛び出していて、遠目にもすぐわかった。

高校野球は大好きなので、機会あれば見るようにしているけれど、正直、高校時代のダルビッシュはあまり好きではなく、その能力の高さは誰もが認めるところだけど、個人主義的というか勝てばいいんだろう的なイメージと入団前の喫煙・パチンコ騒動もあり、プロ入り後もそこまで応援はしていなかった。

順調に存在感を増して、エースになった巨人との日本シリーズ、怪我で投げられなかったはずなのに、先発し、野手のような投げ方ながら、なんとか抑えてしまったあたりから、この人はちょっと違う・・・と感じていた。それから、メジャーに渡り、WBCでは投手陣のまとめ役的な存在となり、37歳の今でも先発ローテーションを立派に務めている。

ずっと見てきた選手で、ここまで高校時代とそれ以降の個人的なイメージが変わった選手はいない気がする。もちろん想像できなかったほど、「良く」変わったのだ。

一時、高校野球で長身細身の本格派投手がいると〇〇のダルビッシュと呼ばれていたが、気付けば、それらの選手のほとんどがもういなくなってしまい、本家のみが活躍し続けている。

これからまだまだ勝ち星を積み上げるであろう彼にとって、200勝は単なる通過点でしかないに違いない。ただ、あわよくば、選手生活の最後に少しだけ日本に、ファイターズに戻って来て投げてくれたらうれしいんだけど、いかがでしょう?

f:id:ki1823:20240524121726j:image

原宿のアシックス路面店に飾ってあった200勝のお祝いバナー
バスで通りかかり、思わず下りて写真撮ってしまった

f:id:ki1823:20240524121738j:image

どうもこれがあのとき履いていたシューズと同じモデル?らしい

團菊祭

追加販売の案内があり、日中にこっそり歌舞伎座に出かけて来た。

今月は、昨年亡くなった市川左團次の一年祭追善も兼ねて、昼の部では、御子息の男女蔵が主役を努める「毛抜」がメイン。切れ者ながら、スキあらば、女性(美少年にも)にちょっかいを出すという人間味あふれる主人公を好演していた。

感銘を受けたのは、舞踊劇「おしどり」で花魁と雌のおしどりを演じた尾上右近の美しさ。テレビの旅番組で拝見したルックスで、女形を演じたら綺麗だろうと薄々思っていたけれど、これほどとは。あでやかな花魁姿も良かったけれど、おしどり姿になってからの海老反りや羽ばたきなど、激しい踊りも抜群で、この力強さは歌舞伎の女形ならではとつくづく感じた。相手役は、歌舞伎で初めて見る(!)松也だったのだが、今回ばかりはおとなしい印象で、引き立て役だった気がする。

最後の演目は未だに海老蔵と呼んでしまう團十郎が主役の「極付幡随長兵衛」。よく通る声とパッと目を引く華のある佇まいは相変わらずだったけれど、敵役の菊之助があんまり悪役に見えなかったのと、最後の後味がよくないので、個人的にはそんなに好きな演目ではなかった。

昼の部は、初めてだったが、夜の部より眠くなりにくく、きちんと鑑賞できるのが利点。ただ、朝から夕方までかかってしまうから、一日空けておく覚悟が必要で、仕事がなくなったらもっと機会を増やしたい。

f:id:ki1823:20240522112006j:image

さすがに昼間は圧倒的な晴天、この日の最高気温は28°C!

f:id:ki1823:20240522112017j:image

「毛抜」の主人公は左團次も当たり役だったそうでロビーに写真も

f:id:ki1823:20240522112026j:image

歌舞伎鑑賞には欠かせないイヤホンガイド、毎回お世話になってます

御所グラウンド

先週、図書館に予約していた本の順番がようやく回って来た。

万城目学さんの直木賞受賞作。万城目さんの映像化作品は、ほとんど見たし、以前、日経新聞で連載されていたコラムが秀逸で、毎週楽しみにしていた。

この本については、タイトルを見た瞬間にすぐ読みたいと思ったのに、うっかり予約し忘れていたら、直木賞候補になったので慌てて予約したところ、三桁の待ち人数だった・・・かろうじて、まだ受賞前ではあったのだけれど。

歴史+京都+学園物にスポーツのエッセンスも入っているから、個人的には好きに違いない内容なのだが、タイトルの御所グラウンドになんとなく聞きなじみがあり、よくよく考えたら、以前働いていた東大にも「御殿下(ごてんした)グラウンド」なるものがあるからだった。

御所には遠く及ばないが、本郷の東大もかつて、加賀藩前田家の藩邸があった場所。御殿下の「御殿」は、グラウンドから少し上がった高台にある山上(さんじょう)御殿のことだそうで、これは、加賀藩支藩だった富山藩の御殿を移築したもの。今は、ここに山上会館というレストランや会議場のある複合施設が建っていて、たまに同僚と約束して早めに出てランチしに行ったっけ。

いずれにしても、由緒正しい場所キャンパスがあるところは、さすが旧帝大

話がそれてしまったが、次の待ち行列も長いに違いないので、延滞せずに返却できるよう、毎日楽しみに読み進めているところである。

f:id:ki1823:20240520145314j:image

満開御礼

ゴールデンウィーク中に旅行に出かけて、帰って来てからは大量の洗濯物と戦いつつ、ようやく衣替えを完了してコートをクリーニングに出したり、溜まってしまった仕事を片付けたりしていたら、5月も半分過ぎてしまった・・・

季節は確実に進み、わが家自慢の胡蝶蘭もとうとう満開となった。今年は春先に寒い日があったからか、少し遅めなよう。時々休むものもあるのだけれど、今年は全ての鉢が無事に花をつけてくれた。

f:id:ki1823:20240515085406j:image

一方、実家のガレージに放置状態の君子蘭も見事な花をつけていた。かなり前からあって、ずっと「クニシラン」だと思っていたら、君子(クンシ)とは、ずいぶん高貴な名前だこと。すっかり年取ってしまった両親がちゃんと世話をしているとは思えないけれど、良い株らしく、寒くなり過ぎず、乾燥し過ぎない東京の庭できちんと育っていた。

f:id:ki1823:20240515085706j:image

そういえば、これらはどれも海外から来た観葉植物。高知では、話題の牧野植物園にも行ったのだけれども、ちょうどツツジが全部終わってしまい、アジサイには早く、かろうじてアヤメや菖蒲の類が少しだけ咲いていて、ちょっと残念だった。今思えば、あの植物園は、日本の植物学に多大な功績を残した牧野先生を称える意味もあり、国内の花々がメインだったからの気がする。

実家の庭に目をやれば、ピンクや白の春バラも、ちょっと前に咲いていたクレマチスも、まぎれもなく西洋の花たちだ。桜→ツツジアジサイの日本勢の間を埋めて、私たちの目を楽しませてくれる、こんな助っ人外人たちに感謝。

高知グルメ

今回の高知旅行では、魚はもちろん、肉も野菜もとても新鮮で美味しくて、リーズナブルで、毎回の食事が本当に楽しみだった。貪欲に?食した数々のラインナップをまとめてみた。

1.タタキ

季節からしても美味しいだろうとは思っていたけれど、ここまでとは。塩タタキにも初挑戦。ただ、調子に乗って、初日から毎食のように食べていたら、少しお腹の調子が悪くなってしまった。元々好きなのに、生魚にあまり強くない上に、添えてある生のニンニクが拍車をかけてしまった模様。途中からは、普通の刺身や火を通したカツオに路線変更して様子を見た。でも、いざ食べられなくなってしまったら、やっぱり、いちばん食べたくなってしまったのは、これだった。

f:id:ki1823:20240508120147j:image

手前が塩、奥がタレのどちらもいただけるセット


f:id:ki1823:20240508120216j:image

刺身はイカ、カンパチとの盛り合わせ

 

2.皿鉢料理

タタキと並んで、これは食べたいと思っていたので、最初の方に、本格的なものを予約でお願いしたら、2人分とは思えない量と、豪勢な食材てんこ盛りにびっくり。その後、小盛りバージョンも食べてみたが、これはやっぱり大人数で食するべきだったのかも。でもお皿もふくめて、結婚式並みの豪華さにはちょっと感動。

f:id:ki1823:20240508120245j:image

土佐料理の名店「司」さんの皿鉢料理2人前、ゴージャス!

f:id:ki1823:20240508120304j:image

ホテルに併設の「エキマエの駱駝」の小皿鉢、2人ならこれでも十分

 

3.クジラ料理

その昔、給食で食べていたのに気づいたら高級グルメに。更に海外からの反発もあり、渋谷のクジラ料理屋もなくなってしまった。高知では、必ずと言っていいほどメニューにあり、やっぱりフライ系が懐かしい味だった。

f:id:ki1823:20240508121132j:image

最後に空港でクジラのフライで食べ納め

 

4.アイスクリーム

今はもうないが、何年か前、成城石井で売っていた「高知アイス」にはまったことがあり、今回は食べるのを楽しみにしていた。なので、チェックイン後、ホテルの窓から、すぐ向かいに「高知アイスカフェ」が見えたときには小躍りしてしまった。うんと我慢して2回だけ訪れ、カフェでしか食べられないミニもなかとパフェをいただいた。夕食を取り損ねた晩には、ささっとパスタの軽食も。f:id:ki1823:20240508120454j:image

市内に2店舗しかないカフェはコンビニに併設

f:id:ki1823:20240508120514j:image

天日塩ジェラートを選んだミニ最中、もちろんあんこも入ってる

f:id:ki1823:20240508120538j:image

パフェは左が小夏、右は土佐文旦、これで1,000円以下

最終日には、一度行ったら定休日だった「1×1=1」にも再来訪し、アイスクリンを含むダブルをいただいた。こちらはダブルで150円、トリプルでも200円。お財布を覗いてサーティーワンのダブルを諦めてた高校時代の自分に教えてあげたい。f:id:ki1823:20240508120553j:image

はりまや橋からすぐで、見るからに懐かしい店構え

f:id:ki1823:20240508120601j:image

左は塩アイス、右はゆずが上で下はアイスクリンのダブル

 

5.駄菓子

なにを隠そう、いちばん好きな食材のひとつがさつまいも。なのに、芋けんぴが高知名物とは知らなかった。地元スーパーでチェックして塩けんぴなるものも発見し、お土産にいくつか買って帰った。太さや味付けも微妙に違うので、許されるものなら、もっといろいろな種類を買って食べ比べしたかった。

最初の龍馬コーヒーをいただいたとき、添えてあったのがミレービスケット。控えめな甘さとしょっぱさがどうも気になってこちらもスーパーでチェック。結局、訳ありというやや大きめの袋を買った。これも、バリエーションがあるらしいので、食べ比べてみたかった。f:id:ki1823:20240508121159j:image

空港の売店でもいろいろあって心が揺らいだが、きりがないので今回はこの程度で

タイムトリップ土佐

お天気に恵まれた高知旅行後半は、レンタカーを借りて、郊外まで足を延ばした。観光列車で西の方に行ったので、東方面へ。

歴史好きの夫の希望で、まずは幕末の志士、中岡慎太郎の生家へ。大きな庄屋だったとのことで、今でも十分に立派な家が保存してあった。坂本龍馬と一緒に近江屋で襲撃され、亡くなった時、若干29歳だったそう。龍馬も33歳だから、あの頃活躍していた人たちの行動力は若さゆえも大きいのだろう。

f:id:ki1823:20240506113220j:image 
f:id:ki1823:20240506113247j:image
中岡家は中の作りも広々として確かに立派

その後、三菱グループの祖、岩崎弥太郎の生家へ。最近、大河ドラマや朝ドラでも登場しているが、個人的には、「らんまん」の皆川猿時さんのビジュアルがとても近い気がした。かつて、三菱グループの会社で働いていたので、岩崎家の歴史は新入社員研修でも習った。間接的にだけれど、弥太郎殿にはお世話になりました。

f:id:ki1823:20240506113305j:image
こちらが猿時さんっぽい像

f:id:ki1823:20240506113327j:image

次の日には、山内家に乗っ取られてしまった長宗我部氏の資料がある歴史民俗資料館へ。歴史の日とやらで入場無料だった。長宗我部元親は、イケメン武将として歴女に人気だそうだが、入口に立っていた立像もなかなかハンサムで、新しいものだそう。すぐ横の岡豊城跡は何もなく、立派な高知城と比較すると、格段の違いだが、滅ぼされてしまったのだからしょうがない。元親の人気には、その儚さも含まれている気がする。

f:id:ki1823:20240506113344j:image f:id:ki1823:20240506114815j:image
持っている刀が長すぎる気もするけど、細身で顔もイケメン

f:id:ki1823:20240506113402j:image
長宗我部氏の活躍や、もっとずっと前からの高知周辺の歴史展示物あり

今でも自然あふれた山の奥、車でないとアクセスできないような場所で、京の都だって十分遠いのに、日本の未来を考えるようなスケールの大きい人たちが排出されていたというのは、とても興味深い。海も山も近くて、ゆったりしたこの土地柄なのかもしれない。

時代の夜明けのものがたり

ゴールデンウィーク前半の高知の天気予報は当初全滅に近かったので、1日は予約していた観光列車に乗車した。折しも、この日は朝からほぼ1日中雨。父が鉄道関係の仕事をしていたからか、鉄女とまではいかないけれど、やや、乗り鉄気味?の私。今回も、せっかく高知まで行くからと探したら、ちょうどスケジュールの合った列車を予約することができた。

f:id:ki1823:20240430172101j:image

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/ki1823/20240430/20240430172128.jpg

午前10時過ぎに高知駅を出発し、窪川駅まで2時間半ほどかけて行く列車は、趣向の違う2車両の編成。私たちの席は、白っぽいSorafuneの車両。先頭車両は、黒っぽい車体で、その名もKurofune、車体脇には坂本龍馬のイラストが描かれていた。


f:id:ki1823:20240430173244j:image

内装もなかなか豪華で、2人ずつが斜めに窓側にあるテーブルを囲むタイプの座席配置。もうひとつの車両には、中央にテーブルが配されて、4~6人のグループの方もいた。ちなみに、席は、ほぼ満席。f:id:ki1823:20240430174343j:image

供される食事は、皿鉢料理風のお弁当。刺し身あり、焼き物、煮物ありの盛り沢山で美味しかった。こちらに暖かいかやくご飯と食後のコーヒーも付いて、食べる速度に合わせて持ってきてくれた。

f:id:ki1823:20240430174319j:image

途中、単線のすれ違いのため、何駅か停車もしたけれど、農産物などの特売があるのは、以前、伊豆に行くこの手の企画電車に乗ったときと同じ。

停車駅では、雨の中、音楽に合わせた踊り寸劇を披露してくれたり、青年団による地域案内のチラシの配布、はたまた、若干引き気味のお嬢さんを連れた牛の着ぐるみの方もいた。でも、この沿線の皆さんは、駅だけでなく、途中の道路や踏切、駐車場からも、手を振るお見送りがあるところが徹底していてすごい。ある駅では、逆方向の列車を待つ、単に居合わせただけに違いないJKたちも、列車が出発するまでにこやかに手を振ってくれていた。もしかしたら、あの中から未来の広末が出るのかも?しれない。

途中、高知の歴史や沿線の観光案内などもあり、時折雨が激しくなる中、のんびりと2時間半を過ごした。座席が山側だから、どうかと思っていたが、実際、海岸沿いに出たのは少しだけで、意外と山側の方が見どころが多かったかもしれない。

本当は、更に足を延ばして、終点の窪川から出るトロッコ列車にも乗ろうと、予約だけはしたのだが、こちらに来てからJR四国のツアーセンターで聞いたところ、それに乗ってしまうと高知駅までその日のうちには戻れないことがわかり、残念ながら今回はあきらめた。

四国は、まだ他にも観光列車があるそうなので、またいつか違う路線にも乗ってみたい。やっぱり乗り鉄・・・かも。