時代の夜明けのものがたり

ゴールデンウィーク前半の高知の天気予報は当初全滅に近かったので、1日は予約していた観光列車に乗車した。折しも、この日は朝からほぼ1日中雨。父が鉄道関係の仕事をしていたからか、鉄女とまではいかないけれど、やや、乗り鉄気味?の私。今回も、せっかく高知まで行くからと探したら、ちょうどスケジュールの合った列車を予約することができた。

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午前10時過ぎに高知駅を出発し、窪川駅まで2時間半ほどかけて行く列車は、趣向の違う2車両の編成。私たちの席は、白っぽいSorafuneの車両。先頭車両は、黒っぽい車体で、その名もKurofune、車体脇には坂本龍馬のイラストが描かれていた。


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内装もなかなか豪華で、2人ずつが斜めに窓側にあるテーブルを囲むタイプの座席配置。もうひとつの車両には、中央にテーブルが配されて、4~6人のグループの方もいた。ちなみに、席は、ほぼ満席。f:id:ki1823:20240430174343j:image

供される食事は、皿鉢料理風のお弁当。刺し身あり、焼き物、煮物ありの盛り沢山で美味しかった。こちらに暖かいかやくご飯と食後のコーヒーも付いて、食べる速度に合わせて持ってきてくれた。

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途中、単線のすれ違いのため、何駅か停車もしたけれど、農産物などの特売があるのは、以前、伊豆に行くこの手の企画電車に乗ったときと同じ。

停車駅では、雨の中、音楽に合わせた踊り寸劇を披露してくれたり、青年団による地域案内のチラシの配布、はたまた、若干引き気味のお嬢さんを連れた牛の着ぐるみの方もいた。でも、この沿線の皆さんは、駅だけでなく、途中の道路や踏切、駐車場からも、手を振るお見送りがあるところが徹底していてすごい。ある駅では、逆方向の列車を待つ、単に居合わせただけに違いないJKたちも、列車が出発するまでにこやかに手を振ってくれていた。もしかしたら、あの中から未来の広末が出るのかも?しれない。

途中、高知の歴史や沿線の観光案内などもあり、時折雨が激しくなる中、のんびりと2時間半を過ごした。座席が山側だから、どうかと思っていたが、実際、海岸沿いに出たのは少しだけで、意外と山側の方が見どころが多かったかもしれない。

本当は、更に足を延ばして、終点の窪川から出るトロッコ列車にも乗ろうと、予約だけはしたのだが、こちらに来てからJR四国のツアーセンターで聞いたところ、それに乗ってしまうと高知駅までその日のうちには戻れないことがわかり、残念ながら今回はあきらめた。

四国は、まだ他にも観光列車があるそうなので、またいつか違う路線にも乗ってみたい。やっぱり乗り鉄・・・かも。