快適空間

通勤先が変わり、利用する路線も変わったが、降車駅の出口の関係から、毎朝、女性専用車両に乗っている。これが、なんと快適なことか!

事故の遅延で他の車両は酷いことになっていても、そこまででないことも多いし、制服JKも痴漢の心配がない。なにより、夏場、デオドラント対策が完璧な働く女子たちに囲まれての通勤は、それまでの群雄割拠でほぼ満員の山手線に、舌打ちされても無理やり乗り込む日々を比べると天国の如くだった。

これに慣れてしまうと、その車両に男性がいると、大変違和感を感じてしまう。この前も、途中駅で男性が乗り込んできたので、正面にいた女性がすかさず注意しようとしたら、その隣にいた人が「今日は・・・」と言い、手を引っ込めるという一幕があった。初心者には、なんのことやらわからなかったが、後からその日は混雑のため、女性専用車両が中止されていたのだった。途中から乗る身としては、中止されているかどうかはわからず、乗ってみてから、男性を複数確認し、今日はそうだな・・・と理解する次第である。

どうも、今朝も中止だったらしく、車両内は混んでいて少しだが男性の姿があった。途中駅で乗ってきた男性があたりを見回し、たぶん、女性専用車両だと知らなかったのだろう、なぜか「キモっ」と小さくつぶやいた。すみません、その言葉、そっくりそのままお返しします。