着ぐるみ

今年の冬は、ボアが流行って、どこのブランドでもコートやジャケットを見かける。芸能人がよく着ている最高峰のテディベアコートはさすがにお呼びでないとしても、急に寒くなってしまったので、思わず手頃なものを買い求めてしまった。

試着したときは、まあまあいけるかも・・・と思ったのだが、家に帰って鏡の前で見てみたら、ちょっと微妙。この手の素材は数年おきに流行るから、前にも持っていたことがあったけれど、その時もたいして着ずに次の年には処分してしまった気がする。

茶色はベタなので、限りなく黒に近いグレーのものにしたのだが、それがいけなかったのかもしれない。家に帰ってわかったことは、数年前に夫が部屋着で愛用していたパンツの生地に似ているのだ。それは、黒の毛足長めのボアで、まるでゴリラの足のようだったので、「ラーぱん」と呼んでいた。暖かくてよかったのだそうだが、さすがに洗濯を繰り返し、毛並みがかなり疲れてきたので、一昨年くらいに処分した。

つまり、このジャケットというかハーフコートは「ラージャケ」か・・・もう少し寒さが本格的になってきたら登場させたいのだが、さて、ゴリラの気持ちを振り払って、無事、着ることができるか。