栗名月

先日、テレビで京都の観月の行事を見て、さすが京都と感心していたら、東京でもあると聞いて、週末に出かけてきた。

寒くもなく、暑くもない絶好のお月見日和。広い浜離宮恩賜庭園のライトアップされた砂利道をたくさんの人がそぞろ歩いていた。メインイベントは、園内の池で行われる雅楽の船上演奏。少し小高くなっている池のほとりの芝生エリアに座って眺めることができた。船上演奏は、京都のほど華やかではなかったけれど、それがいかにも当時の再現っぽくてよかった。虫の声しか聞こえない秋の夕べに雅な調べが響き、格調高い日本の秋を堪能したひとときでした。

ちなみに、月の美しいときの呼び名として、9月下旬の中秋の名月芋名月、10月下旬は栗名月というのだそう。なんて素敵な日本語。持ち込んだお月見のお供は、近所の和菓子屋で購入していった栗あんどらやきとみたらし団子。ポットの日本茶も含めて、パーフェクト・マッチでした。

 
船上の演奏者の方々はお雛様のようないでたち、園内には美しいお供えものも