肉食生活

動物好きなので、当然、動物系の番組もよく見るからか、昔から血のしたたる肉を目の前にすると、どうもライオンやトラの気持ちになってしまう。よって、滅多に食べないけど、ステーキや焼き方を聞かれるハンバーグはウェルダン一択。生卵は、鳥の巣を襲っているような気分になるので、基本的には食べない。

あまり外食をしなかった実家で、唯一、両親が好きで何回も出かけたのがステーキが売りの鉄板焼きレストランだったが、親は私の肉嫌いを知っていたので、事前に肉がエビに代わっていたりした。多分、ステーキなら行かないとか駄々をこねていたからだと思われる。

大人になってからはそこまで肉は避けていなかったのだけれども、数年前、ようやく予約を取った有名レストランに皆で行った際、ひとりだけ魚に替えてもらったことがあった。美しい前菜から、次々とコースが進み、メインが登場したとき、他の人の立派な大皿に比べ、明らかに見劣りする地味な皿が私の前に置かれた。落胆の色を隠せなかった私に、隣の人が慌てて、美味しそうな肉料理を少し分けてくれた。

それ以来、「苦手な食材はありますか?」という質問には、「ありません。」と言い切ることにしている。お気に入りや初めてでも有名なレストランでは特に。


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最近はこんなのも数切れなら食べるように