実家には、一部屋にひとつ以上、カレンダーが掛かっている。2つ掛かっていて、更に卓上が置いてある部屋もある。昔からそうだったのかどうかは覚えていないが、普通の二階家ではあるが、階段やトイレ、洗面にも掛けるので、それなりの数が必要となる。年を取った両親が、今日が何月何日の何曜日かを確認するために、自然に数が増えて行ったのかもしれない。ふたりとも勤めていたときは、会社などで入手していたようだが、引退してからはなかなか集まらないので、私たちが心がけて収集しており、それが今、佳境に入っている。
その中で、定番のものがいくつかあり、一つ目は、沿線の東急電鉄のカレンダー。父が関連会社に勤務していたので以前は無条件にあり、これがないと落ち着かないらしい。最近は毎年駅で購入している。わかりやすく、毎月、大きな電車の写真で、最終ページにはシールもついているので、電車好きのちびっ子にもおすすめ。これは、父の書斎が定位置になっている。
二つ目は、オルビスのカレンダー。こちらは、毎年10月から11月頃になると、一定金額以上の購入者にノベルティとしてもらえるので、時期を見計らって、化粧品のまとめ買いをする。比較的早めに手元に来るので、一度、夫が使い終わったものと間違えて捨ててしまい、あわててネットオークションで買ったこともあった。温かみのあるほっこりする写真に癒されるので、こちらはトイレの壁に掛けている。
後は、夫の会社の営業職の友人に頼んで、たいていもらえる、JALかJRのカレンダー。どちらも大判で美しい風景がメインなので、リビングの目立つところに。
台所には、実家が契約している近所の保険代理店からもらえる3か月単位で日々のマス目が大き目のもの。定期的にある通院などの用事を書き込むのに適していて、終わった月の分を破れば、そのまま使えるのがよい。
残ったカレンダーは、大きさやイメージなどに合わせて、寝室、洗面所、階段、廊下などに掛け、更に余った場合には、2つ目として、リビング、廊下などに掛けて、余らせることは、ほぼない。
ここまでは、実家の話で、書いていて気づいたが、私にも定番カレンダーがあった。どうやら、この遺伝子は受け継がれていたらしい。
一つは、自宅のリビングに掛ける予定を記入するもの。狭いマンションのわが家では、カレンダーはこれが唯一無二なので、忘れないように出かける予定などを書き入れている。少し前までは、弟の勤務先のものがシンプルで大きさもちょうどよく、毎年調達してもらっていたが、気に入っていたそのタイプはもう作らなくなってしまったのだそうだ。しょうがないので、今は、自分の勤務先で関連会社からもらうものを代用している。
そして、最近定番となったのが、オフィスに掛けるカレンダー。一昨年、小さなオフィスに移ったとき、自分しか見ないので、気分が上がるものがいいと、集めた中からいちばん気に入ったのを掛けていた。今年、同じものが欲しいと思ってみてみたら、雑誌LEEの付録だったことがわかり、早速入手した。美しい季節の花々の写真で、PC画面からふと目を上げてこれが見えるとやっぱり癒される。
マニアというと、ある種、熱狂的だったりこだわりがあったりする感じなので、この場合は、ただのカレンダー好き、でよいのかもしれない。
今年も定番はほぼ入手できたが、リビング用がまだ未入手。この場合、とりあえずあるものを掛けておいて、入手後に掛け替えるというパターンもあり。
全部終わったら、実家のカレンダーの数を数えてみよう。