毛の生えている動物は基本的になんでも好き。実家では、20歳で亡くなったトラ模様のネコをずっと飼ってたけれど、結婚してからは、社宅に始まり、集合住宅にしか住んでいないので、ペットとは縁のない生活が続いている。
親戚のペットとは懇意にさせてもらっているけれど、彼らとは飼い主さんの都合もあり、そうそうは会えないので、自分の生活圏内で出会う他人のペットとコミュニケーションを取ったりしている。
実家の近くにいるネコは、大変人好きで、最初に出会ったときは、家の前で通りすがりの人たちにかわいい声で訴えていた。近寄ると撫でてくださいと言わんばかりにゴロンと転がる。しばらく撫でると満足してくったり寝てしまう。実家に行くたびに、そのお宅の玄関前をチェックするのだけれど、そこに自転車が止まっていることもあって、その時は、私のライバルとおぼしき方がしっかりコミュニケートしていた。通り過ぎてから振り返ると、彼女が満足したらしく、自転車が走り去るのが見えた。なので、出会えたとしても、コミュニケーションできるかどうかは、ライバル出現の有無に寄るのである。
一方、直接触れることはできないけれど、声で反応してくれるおともだちもいる。白いきれいなハトで、天気がよいときだけ、籠が窓の外に出されている。なので、こちらは、天気次第。天気が良くても猛暑の日などはご法度らしい。この子は大変暇そうなので、たいていぼーっとしているか、せいぜい羽をかいているかくらいなのだが、「こんにちは。」と言い軽く会釈すると、こちらを見つめ、その後鳴き始める。こちらが立ち去っても、その鳴き声がドップラー効果のようにしばらく追いかけてくる。満足するまできちんと応対できていないのがちょっと心残りだけど、いかんせん高いところにいるし、ネコだと、通行人が微笑ましそうにしてくれるけど、ハトだと難しいからね。
近所のおともだち